カフェインレスで妊娠中の方でも大丈夫なお茶はたんぽぽ茶
「たんぽぽ茶」という名前を聞いたことがありますか。普段生活していてなかなか聞く機会がないので知らない方も多いと思います。たんぽぽ茶にはカフェインが含まれておらず、妊娠中の方やお子さまでも安心して飲むことができ、女性トラブルの解決にも役に立つということをご存知でしょうか。今回はたんぽぽ茶について紹介させてもらいたいと思います。
1.たんぽぽ茶とは
「たんぽぽ茶」はその名の通り焙煎したたんぽぽの根から作られた飲み物です。味がコーヒーに似ており「たんぽぽコーヒー」とも呼ばれています。たんぽぽ茶はたんぽぽの根を使って作られているのでカフェインが含まれていません。しかし、クロロゲン酸が含まれているので、風味や飲み口はコーヒー豆で作ったコーヒーに近くなっています。
2.たんぽぽ茶に含まれる成分
たんぽぽ茶にはどのような成分が含まれているのかご存知でしょうか。たんぽぽに含まれる成分がたんぽぽ茶の成分になるのですが、なかなか想像がつきませんよね。たんぽぽ茶には主に以下の成分が含まれています。
①クロロゲン酸
コーヒー豆などにも含まれている成分です。ポリフェノールの一種で、渋みの元とされている成分です。コーヒーが代表的ですが、ジャガイモやゴボウのなどの根菜、特に皮の部分に多く含まれています。
②イヌリン
炭水化物の一種であって、果糖の重合体の一種です。人の消化器では分解することができない成分で、大腸の腸内細菌叢によってはじめて代謝されるので、栄養成分表示では糖質ではなく食物繊維として扱われます。
イヌリンには食後の血糖値の上昇を抑制してくれる働きがあります。腸内細菌による代謝産物がインスリン感受性を向上させることによって、糖尿病患者の血糖値を適切な水準に調整してくれることがわかってきています。
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③タラキサシン
たんぽぽを採ったことがある方はわかると思いますが、たんぽぽの茎や根を切ると白っぽい汁が出てきます。この白っぽい汁がタラキサシンです。このタラキサシンという苦味の成分が母乳の分泌を促進すると言われています。
④コリン
コリンはビタミンではないのですが、ビタミンに似たような働きやビタミンを助ける働きがあります。体内に入ると細胞膜や神経組織を構成するレシチンの材料になります。
3.たんぽぽ茶のメリット
①ノンカフェイン
たんぽぽ茶にはカフェインが含まれておらず、妊娠中の方やお子様でも安心して飲むことができます。またビタミンとミネラルが豊富に含まれているので、健康にもよい飲み物です。
②冷え性の改善効果
紅茶やコーヒー、緑茶などカフェインを含む飲み物は体を冷やします。しかし、たんぽぽコーヒーは体を温める飲み物ですので、冷え性の改善効果が期待できます。
③消化器の健康
たんぽぽ茶に含まれるイヌリンは食物繊維なので、腸内の善玉菌の増殖を促進してくれます。体内細菌がイヌリンを栄養源として増殖して、腸内の健康を保ってくれます。
④便秘の改善効果
たんぽぽ茶に含まれるイヌリンは食物繊維でゴボウにも含まれている成分です。胃の中で膨らんで、腸を通過しながら体内にある老廃物などを吸着して外に出してくれる働きがあります。
⑤母乳分泌促進作用
たんぽぽ茶に含まれるタラキサシンという苦味の成分があり、それが母乳の分泌を促進してくれます。カフェインが含まれていないので、授乳中でも安心して飲むことができます。
4.たんぽぽ茶のデメリット
ビタミンやミネラルが豊富に含まれており、いいことばかりのような気がしますが、たんぽぽ茶にもデメリットがあるんです。デメリットには以下のようなものがあります。
①不眠や動悸
たんぽぽ茶には血流を改善してくれる働きがあります。しかし、人によっては飲用すると不眠や動悸などの症状が現れる方もいます。
②胃酸の分泌過多
たんぽぽの根の部分には、強壮剤としての作用があり、体内から毒素を排出したり体質改善を行う効果があります。しかし、人によっては胃酸の分泌過多となり胃痛を引き起こしてしまう場合があります。
また胆嚢(たんのう)に良いと言われているたんぽぽ茶ですが、胆道閉鎖・胆嚢炎・閉塞性イレウスを患っている方は飲用してはいけません。
5.まとめ
たんぽぽ茶にはカフェインが含まれておらず、妊娠中の方や小さな子供でも安心して飲むことができます。また、冷え性の改善効果など女性に嬉しいメリット多くあります。しかし、人によっては不眠や動悸などを引き起こす可能性もあります。まずは試しに飲んでみて、体に合っているようであれば継続的に飲んでみて下さい。