たんぽぽ茶を飲むと母乳量が増える?!たんぽぽ茶の効果について
たんぽぽ茶にはカフェインが含まれておらず、体を温める「陽性食品」なので冷え性の改善効果も期待できると、妊娠中や授乳中の女性、健康を目的とした方に支持されています。
そんなたんぽぽ茶が母乳にもいいということをご存知でしょうか。「なるべく母乳で育てたい」と思っていても、母乳不足でなかなかうまくいかないなんて方もいらっしゃると思います。今回はたんぽぽ茶を飲むと母乳にいいのか説明したいと思います。
1.たんぽぽ茶について
「たんぽぽ茶」は「たんぽぽコーヒー」とも言われています。風味や飲み口がコーヒーに似ていることから「たんぽぽコーヒー」と言われるようになったようです。世界で最初にたんぽぽ茶が誕生したのはポーランドです。
コーヒーは今では気軽に飲むことができる飲み物ですが、昔は貴重なもので、なかなか手に入れることができませんでした。なので、コーヒーの代わりにと考えられたのがたんぽぽの根を使用したたんぽぽ茶でした。
その後たんぽぽ茶はヨーロッパ全土に広がり、多くの人に親しまれるようになりました。また、コーヒー豆の供給が難しくなった第二次世界大戦の交戦国であったドイツで代用コーヒーとして特に広く飲まれたようです。
2.たんぽぽ茶の成分について
たんぽぽ茶には多くの栄養素が含まれています。たんぽぽ茶に含まれる栄養素としては以下のようなものがあります。
ビタミンB2
皮膚や粘膜を健康に保つ働きがあります。ビタミンB2をしっかりと摂取していると細胞の生まれ変わるサイクルが整い、美肌効果があります。また、食べ物から摂取した栄養素をエネルギーに変える働きもあり、体の調子が良くなる効果も期待できます。
ビタミンC
強い抗酸化作用があり、活性酸素による細胞の酸化(サビ)を予防でき、動脈硬化や心疾患、老化防止にも効果が期待できます。
カルシウム
骨や歯を丈夫にしてくれ、筋肉の働きを改善してくれる効果が期待できます。
コリン
コリンはビタミンではないのですが、ビタミンに似たような働きやビタミンを助ける働きがあります。
クロロゲン酸
コーヒー豆などにも含まれている成分です。ポリフェノールの一種で、渋みの元とされている成分です。コーヒーが代表的ですが、ジャガイモやゴボウのなどの根菜、特に皮の部分に多く含まれています。
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イヌリン
イヌリンには食後の血糖値の上昇を抑制してくれる働きがあります。腸内細菌による代謝産物がインスリン感受性を向上させることによって、糖尿病患者の血糖値を適切な水準に調整してくれることがわかってきています。
以上がたんぽぽ茶に含まれている主な栄養素ですが、たんぽぽ茶がどの部分からできているかによって栄養素は変わってきます。効果・効能が気になる場合には購入前に確認しましょう。
3.たんぽぽ茶は母乳に効果がある?
たんぽぽを採ったことがある方はわかると思いますが、たんぽぽの茎や根を切ると白っぽい汁が出てきます。この白っぽい汁はタラキサシンとい言う成分です。このタラキサシンという苦味の成分が母乳の分泌を促進すると言われています。
また、たんぽぽ茶を飲むと血液の流れを改善する効果があり、体がとても温まります。母乳は血液からできているので、血の巡りをよくすることで、母乳の分泌に影響が出るといわれています。
しかし、飲み物と母乳の質・量についての関係性については医学的にまだはっきりとした調査報告がされていません。ただ血液の流れを改善し、体を内臓から温めることが母乳の出につながっていることが考えられます。
4.たんぽぽ茶の1日の摂取量について
たんぽぽ茶が母乳に効果があるかもしれないからといって、短期間に大量に飲んでも効果は薄いです。母乳の出をよくするために飲む場合は、血液の巡りを改善し、体を温めることが目的です。
たんぽぽ茶を飲む場合は1日1~3杯程度を毎日継続して飲むと効果が期待できます。しかし、たんぽぽ茶には利尿作用があり、トイレが近くなってしまうので、就寝前などは避けた方がよいでしょう。
5.まとめ
たんぽぽ茶は母乳育児中の方に嬉しい成分が多く含まれています。血液の流れを良くし、冷え性に悩んでいる女性にもオススメです。体の血液の巡りを良くしたい場合はホットで飲むようにしましょう。
たんぽぽ茶の効果は短期的にでるものではありません。毎日継続的に飲むことで効果が期待できます。一日のリラックスタイムにでもゆっくり飲むことができるといいですね。