麦茶はがん予防に効果がある?!麦茶のがん予防効果について
暑い夏の時の飲み物といえば何が頭に思い浮かびますか?ビールやコーラ、お茶など人それぞれだと思いますが、麦茶を思い浮かべた方も多いのではないでしょうか。
日本では夏の飲み物として麦茶が飲まれています。体を冷やす効果があり、暑い夏にぴったりな飲み物です。そんな麦茶にがんの予防効果があるということをご存知でしょうか。今回は麦茶のがん予防効果について紹介させていただきます。
1.がんの特徴
がんと言えば一昔前は不治の病と言われていました。がんになると死ぬというイメージでしたが、今ではがんになっても早期治療をし、上手に付き合いながら寿命を全うすることができる時代になりました。
がんは「悪性腫瘍」とも呼ばれています。腫瘍には「良性腫瘍」もありますが、悪性腫瘍と良性腫瘍は異なります。悪性腫瘍の特徴としては以下のようなものがあります。
①浸潤と転移
周囲にしみ出るように広がる(浸潤)と同時に、体のいたるところに転移してしまい、次から次へと新しいがん細胞をつくってしまいます。
②悪液質
悪性腫瘍は他の正常組織が摂取しようとする栄養をどんどん奪ってしまいます。そのため、栄養が行きわたらず、体が衰弱してしまいます。
③自律性増殖
自律性増殖とは、正常な新陳代謝とは異なり、勝手に増殖をし続けてしまい、止まることがない状態のこといいます。
このうち、③の特徴だけ持つものを良性腫瘍と呼んでいます。増殖のスピードもそれほど速くありません。①②の特徴を持っているものが悪性腫瘍で「がん」と呼ばれるものです。
2.がんは日本人の死因の1位
がんは日本人の死因の1位で、その割合は年々増加しています。1951年から1980年までの日本人の死因の1位は「脳血管疾患」でしたが、1981年以降はがんがずっと1位で、2016年にがんで死亡した人は37万人で、死亡者総数のおよそ3割にもなります。
生涯でがんに羅漢する確率は男性の方が女性より高く、男性62%、女性46%ががんに羅漢する確率です。生涯でがんで死亡する確率は男性25%、女性16%となっています。
しかし、がんになったからといってすぐに亡くなるというわけではありません。早期に発見して治療を行うことで、高い確率で改善することが可能だと言われています。
がん細胞を薬や医療機器で退治したり、その部分を取り除くことで治療します。しかし、発見が遅いと数年後に再発してしまう危険があります。そのため、がんは早期発見が大切であるといわれています。
3.がんの原因
細菌の研究によると、がんは予防できる病気だということがわかってきています。がんの原因の多くは生活習慣にあり、生活習慣を改善することでがんの予防につながります。がんの危険因子としては以下のようなものがあります。
- 喫煙
- 塩分の過剰摂取
- 野菜不足・果物不足
- 刺激物の摂り過ぎ
- 多量の飲酒
- 動物性食品の摂り過ぎ
4.麦茶のがん予防効果
麦茶は他の飲み物と比較して地味な飲み物と思っている方がいるのではないでしょうか。麦茶は我々の生活に根ざした飲み物なのであまり注目されませんが、実はがんの予防効果が期待できるのです。
麦茶には抗酸化作用があります。この抗酸化作用により、がんや脳卒中、心筋梗塞などの病気の原因となる活性酸素を取り除いてくれます。がんだけではなく、生活習慣病予防にも効果があります。
特に麦茶に含まれている「p-クマル酸」という成分が、発がん性があるとされる活性酸素種の一つである「ペルオキシナライト」に対して高い消去活性を持つことが静岡大学の研究により報告されています。
普段何気なく飲んでいる麦茶にこんな効果があるだなんて驚いてしまいますよね。
5.まとめ
がんに羅漢する確率は二人に一人の時代になりました。がんにならないためにも生活習慣を見直し、改善することが大切です。生活習慣の改善ががんの予防につながります。
生活習慣の改善とともに飲んで欲しいのが麦茶です。麦茶には抗酸化作用があり、がんなどの病気の原因となる活性酸素を除去してくれる働きがあり、がんの予防に効果が期待できます。
麦茶にはカフェインが入っていないのでお年寄りから小さな子供でも安心して飲むことができます。麦茶は夏だけではなく、冬にホットで飲んでも美味しい飲み物ですので、これを機に毎日の飲み物を麦茶に替えてみてはいかがでしょう。