麦茶に熱中症予防効果?!夏の水分補給に麦茶は最適

麦茶に熱中症予防効果?!夏の水分補給に麦茶は最適

麦茶

夏の定番ともいえる麦茶の歴史は古く、緑茶が広まるよりも前に飲まれていたようで、平安時代の初期頃には麦茶の原型となるものが貴族の間で飲まれていたようです。

 

そんな日本で昔から飲まれている麦茶に熱中症予防効果があるようです。「夏に飲まれているお茶なんだから当たり前だろう」なんて思われてしまいそうですが、今回は麦茶の熱中症予防効果について紹介させていただきます。

 

1.熱中症について

 

麦茶

 

夏になる熱中症に関するニュースが毎日取り上げられています。自分は大丈夫と思っていても、気づかないうちに熱中症になってしまっていたということも多いようです。誰にでもなる可能性がある熱中症ですがどんな病気なのでしょう。

 

熱中症は高温多湿の環境に、私たちの体が適応できないことで生じる様々な症状の総称です。屋外だけではなく、屋内でも発症するケースが多くあります。

 

熱中症の原因は、体温が上昇して体温調整機能のバランスが崩れ、体内に熱が溜まってしまうことです。通常であれば体温が上昇した場合、人の体は適度な体温を維持するために汗をかいたり皮膚温度を上昇させたりして熱を体外へ放出します。

 

しかし、高温多湿の環境に長時間いると、この体温調整機能が乱れたり、水分や塩分が大量の汗で失われてしまい、けいれんやめまい、湿疹、頭痛、吐き気などの症状が出てきてしまいます。


2.熱中症の4つのタイプ

チェック

熱中症には4つのタイプがあり、熱失神・熱けいれん・熱疲労・熱射病と症状が軽い順にそう呼ばれています。

 

①熱失神

炎天下の中で長時間行動したり、高温多湿の室内で発生します。発汗による脱水と、末端血管の拡張によって脳への血液の循環量が減少した時に発生しやすくなります。

 

突然意識を失うことがありますが、体温は正常であることが多いので比較的症状は軽く、生理食塩水(0.9%の食塩水)を飲むことで改善するようです。

 

②熱けいれん

大量に発汗した後に水分だけを補給して、ミネラルや塩分は補給しなかった場合に発生します。汗には水分だけでなく塩分などのミネラルも排出されているので塩分を摂らないと血液中の塩分濃度が低下し、足・腹部・腕の筋肉に痛みを伴うけいれんが起こります。

 

スポンサーサイト

 

③熱疲労

多量の発汗に水分・塩分補給が追い付かず、脱水症状になったときに発生します。暑いので血管は広がり、脱水によって血流が減るために低血圧になります>。症状は様々ですが、体温が異常上昇することもあり、悪心・嘔吐・頭痛などの症状を伴うこともあります。

 

④熱射病

高温多湿の環境下で長時間作業をした際に大量の汗をかき、体内の塩分や水分が著しく不足し、体の体温調整機能に支障をきたし、重度の意識障害が発生した状態を熱射病といいます。

 

熱射病は意識障害と同時に体温が40℃以上まで異常上昇します。その際に体温調整機能が働いていないので、体温が高くても汗をかいておらず、皮膚が乾燥しています。緊急に冷却療法を行う必要がある極めて危険な状態です。


3.麦茶に熱中症予防効果がある理由

麦茶

麦茶は最近の研究によって、健康に様々な効果があるということがわかってきています。その中で熱中症対策にも効果が期待できるということがわかってきています。

 

暑い時に汗をかくと体内から塩分やミネラル成分が失われていきます。体から塩分やミネラルが失われた状態が続くと体の調整機能のバランスが崩れてしまい、体に熱が溜まってしまいます。

 

熱中症対策では水分と塩分、ミネラルを摂ることが大切ですので、体の熱を冷ましてくれる効果があり、ミネラルを含む麦茶は夏にオススメの飲み物です。


4.麦茶の賞味期限には要注意

麦

お茶は他の飲み物と比べると腐りにくいイメージがあるかと思います。日本で良く飲まれている緑茶にはカテキンという抗菌作用のある成分が入っているので腐りにくいので、お茶は腐りにくいというイメージがあるのではないかと思います。

 

しかし、麦茶は麦茶は麦を焙煎したものからお茶が抽出されており、でんぷん質を多く含んでいます。でんぷんは細菌のエサになるので麦茶は他のお茶と比較して腐りやすく、賞味期限も3日~4日と短くなっています。

 

麦茶のポットにぬるぬるしたヌメリが付いていたりしませんか?このぬるぬるがでんぷんで、放置しておくと細菌が繁殖してしまうので、ポットを洗う時は注意して洗うようにしましょう。


5.まとめ

熱中症にならないためには水分補給が大切です。熱中症では水分と一緒に塩分やミネラルが失われてしまうので、水分の補給に加えて塩分やミネラルも補給する必要があります。

 

麦茶にはミネラルが含まれており、体を冷やしてくれる熱中症対策にはうってつけの飲み物です。麦茶には塩分は入っていないので、意識的に塩分を摂るようにし、夏の熱中症対策として麦茶を飲んでみてはいかがでしょう。

page top